かまぼこうどん

 四畳半の小さなキッチンで、安い袋入りのうどんを茹でる。

冷蔵庫の隅で忘れ去られそうになっていたカマボコがあったから、

こいつを全部ぶち込んでやった。ついでにはんぺんも。

はんぺんで出汁が出るかもしれない。



見てくれよ、これ。麺の隙間を埋め尽くすカマボコの群れだ。

もはや「カマボコうどん」じゃなくて「うどん入りはんぺんカマボコスープ」

って言ったほうが正しいかもしれない。

出汁をすすると、はんぺんの安っぽいけどホッとする味が口の中に広がる。

ポートの周りが痒いのを紛らわすみたいに、熱々の麺を勢いよくすすり込んだ。

貧乏ったらしいけど、こういうのが今のオイラには一番のご馳走なんだ。

これだけ食えば、検査の結果がどうなろうと、とりあえず戦える気がしてくる

から不思議なもんだよな。

さて、どんぶりを空にしたら、ぼちぼち重い腰を上げて病院へ向かうとするか。


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