モツ鍋

 

冬って言ったら、やっぱり鍋物だよね。湯気で眼鏡を曇らせながら、

ハフハフと熱いものを胃に収めるあの幸福感。最高だ。

鍋って本当に色々な種類があるけれど、私が数ある鍋の中で「これ!」と

手を挙げるのは、断然モツ鍋に尽きる。

鍋といえば、白菜が定番中の定番だ。しゃきしゃきとした歯ごたえと、

煮込まれたときの甘み。ああ、美味しい。でもね、キャベツが主役級の活躍を

する鍋って、実はモツ鍋しか思いつかないんだ。

あの甘くて柔らかくなったキャベツの葉が、ニンニクの効いた出汁をたっぷり

吸い込んで……ああ、もう想像しただけで口の中に味が広がる。

私のモツ鍋のレシピは、ちょっと偏愛気味かもしれない。

まず、絶対に欠かせないのがニラ! どっさり、もう惜しみなく、

これでもかとばかりに入れる。そして、その横には、白菜ではなく甘みたっぷりの

キャベツをこれまたたっぷり山盛りで。この、緑と白のコントラストが、

もう見た目から食欲をそそるんだ。

そして、主役のモツ。正直に言おう。モツはね、ちょっとお高いんだ。

だから、いつも財布と相談して「ちょっぴり」になってしまう。

スーパーの精肉コーナーで、モツのパックを掴むたびに、心の中で

「今日は奮発だ!」と囁くけれど、結局は小さなパックを手にしてしまう。

でも、それでいいんだ。なぜなら、モツは少量でも、その仕事ぶりは圧巻だから!

モツからじゅわっと染み出たあの深いコクのある脂が、全てを出汁へと変えてくれる。

キャベツの甘み、ニラの風味と合わさって、もうね、唸るしかないんだ。

ひと口、スープをすすり、くったり煮えたキャベツとニラ、

そしてプルンとしたモツを一緒に頬張る。



「んまいっ!」

ああ、この瞬間、この一口のために、私は寒い冬を生きているのかもしれない。

モツはちょっぴりでも、この「んまいっ!」は全力投球なんだ。

今年も、このモツ鍋に出会えて良かった。

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