コンクリート造りの壁が心許ない、四畳半のこの部屋が、私の城だ。
外はもう師走の冷たい風が吹いているけれど、ここでは私の吐息と、
かすかな灯油ストーブの匂いだけが漂っている。
この城の**「主食」と呼べるものがあるとしたら、
それは間違いなくインスタントのカップ麺**だろう。
最近のニュースを開けば、「値上げ、値上げ」の文字ばかり。
まるで、私が生きるためのコストが、刻々と上がっていくのを煽られている気分になる。
当然、私の心の支えであるカップ麺も、その波に逆らえるはずがない。
棚に並ぶ彼らの値段も、確実に高くなっているのを知っている。
それでも、私にはささやかな情報戦がある。
自転車を漕いで少し遠くの安売りスーパーまで行き、特売日を見逃さない。
あの時の、**「お一人様2個まで」**の張り紙を見た時の高揚感といったら!
それは、まるで宝箱を見つけたような感覚だ。
カゴに入れた瞬間の、確かな安堵感。
こうして私は、いつ来るかわからない未来の飢餓に備えて、なんとか2個だけ、
買い置きを確保したのだった。私の四畳半の「非常食」兼「今日の夕食」の列に、
また仲間が増えたわけだ。
カレンダーを見ると、今年もあとわずか。もう、大晦日がすぐそこまで来ている。
例年、豪華なご馳走とは無縁の私にとって、大晦日の特別なメニューといえば、
決まってあの**「カップそば」**だ。沸騰したお湯を注ぎ、たった数分待てば、
立ち上る湯気と出汁の香りが、この殺風景な四畳半を、ほんの少しだけ、
年の瀬の情緒で満たしてくれる。
今年の年越しは、どうなるだろうか。
あの、特売で買ったばかりのカップ麺のどれかが、
私の今年最後の夜を彩ってくれるのだろうか。それとも、また新たな安売りの戦いに
勝利し、特別な一杯を手に入れられるだろうか。
貧乏な暮らしだけれど、熱いお湯と、香ばしい出汁があれば、それでいい。
どうか、今年も静かに、そして温かい年越しそば(カップ麺だけど)
が食べられますように。
食費の値上げ値上げでカップ麺の価格も上昇中なのだが、
まだ安売りの店があるので安売りのときに2個の買い置きをしたのだった。
今年の大晦日は例年のごとくカップ麺のそばになるだろうか。
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