ああ、冬の夜の冷え込みが身に染みる。今日はもうおでんで二日目だ。
鍋の底から立ち上る湯気が、この狭い部屋をほんのり暖めてくれる。
本当はもう少し具材を足したいところだけれど、今の私にはそんな余裕はない。
具材よりも恋しい、あの味二日目のおでんというのは、味が染みていて
最高だと世間では言う。それは間違いない。しかし、困ったことに、
今この鍋に入っている具材に、ことさら「大好き!」と思えるものがないのだ。
ちくわ、こんにゃく、…どれも悪くはない。だが、なぜか箸が進まない。
しかし、この澄んだ琥珀色の**「汁」**
だけは別格だ。鰹と昆布の豊かな香りが、冷えた体を芯から温めてくれる。
「具はいらない。この汁だけがあれば…」
そう呟いた瞬間、ふと思いついた。この美味しい出汁を、何か他のものに
使えないだろうか?
💡閃いた!おでん汁でうどんを!
そうだ、うどんがあるじゃないか!汁をたっぷりと吸ったうどんを想像する。
おでんの持つ深みと、うどんの素朴さが合わさったら、きっとたまらない一杯に
なるに違いない。
そして、その瞬間に私は最高のネーミングを思いついた。
おでんの汁で食べるうどんだから、おどん!
我ながら、素晴らしい響きだ。具材がなくても、この「おどん」があれば、
二日目のおでんも最高のご馳走に変わる。早速、鍋から汁を
すくい、うどんを茹でる準備に取り掛かった。
🍚温かいご飯が遠い日の夢
熱々の「おどん」をすすりながら、ふと、心の中でため息をつく。
本当は、この温かい汁物と一緒に、ホカホカの炊きたてご飯を食べたいのだ。
今は備蓄米を少しでも節約しなくてはならない。
白いご飯を腹いっぱい食べるなんて、贅沢は言えない状況だ。だからこそ、
この「おどん」で、少しでも心と体を満たしてやりたい。
「ああ、いつかまた、湯気が立ち上る白いご飯と、
この二日目のおでん…いや、『おどん』を思いっきり食べられる日が来ますように」
そう願いながら、私は深い出汁の味わいを堪能した。さあ、明日はどんな工夫でこの日々を
乗り越えようか。
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