炊き立ての湯気が上がる白いごはんに、皿に盛っただけの定番の漬物。
これが、僕の住む四畳半という名の宇宙における、揺るぎない定番の献立だ。
もはや、これしかない、という境地にまで達してしまっている。
事の始まりはいつも同じだ。スーパーで漬物を買ってくる。
袋の封を切り、手狭なキッチンで適当な容器に移し替える。
その瞬間、僕はいつも少しだけ立ち尽くす。思ったよりも、量が多いのだ。
おひとりさまのささやかな胃袋には、この塩気の塊はあまりに多すぎると
言わざるを得ない。
結局のところ、所得によって食材を選ぶ基準は決まってくる。
オイラの手が伸びるのは、いつだって九十八円の特売品だ。
安くて量が多いものを選び抜いた結果、それは一日や二日で食べきれる分量では
なくなる。
そうなれば、勢い二日も三日も連続で同じおかずが食卓に並ぶことになる。
しかし困ったことに、安売りというのは一種だけではない。
二種、三種と魅力的な漬物が並んでいることもある。悲しいかな、
オイラは次の特売日まで待つという忍耐力を持ち合わせていない。
ついつい、それらも一緒にカゴに入れてしまう。
結果は、ご覧の通りだ。
米を新しく購入した喜びの勢いで漬物を買い込んでしまったが、明日も明後日も、
このタッパーの中身が尽きない限り、僕の食事の風景に変化が訪れることは
ないだろう。
僕の気分が変わるのが先か、それとも漬物が底を突くのが先か。
今、僕の四畳半では、そんな静かで微妙な競争が繰り広げられている。
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