狭い四畳半の部屋に、炊きたての米の香りと、出汁の効いた味噌の匂いが満ちていく。
伝統的な日本食といえば、やはりごはんと味噌汁の組み合わせに尽きるだろう。
私は茶碗に盛られた真っ白な米を見つめながら、ふと遠い昔に思いを馳せてみる。
この「こめこめごはん」は、一体いつから私たちの食卓にあるのだろうか。
日本という国が始まった頃、おそらく弥生時代にはもう食べられていたはずだ。
野生の稲を育てて、それを主食にするなんて、当時の誰が思いついたのだろう。
こんなにも甘くて美味しいお米が、悠久の昔から愛され続けてきたという事実に、
改めて驚きを隠せない。
そして、もうひとつの主役である味噌汁。これもまた不思議な存在だ。
原料が米や豆であることは知っている。
けれど、納得がいかないのは「麹菌」の発見である。
よくぞカビの一種を食品に活用しようと考えたものだ。
最初に口にした人の勇気と知恵には、敬意を評さざるを得ない。
そんな、何千年もかけて磨き上げられてきた伝統の味を、今、私はこの貧乏四畳半で
味わおうとしている。
ごはんと味噌汁。この二つが揃えば、日本人にとってはもはや無敵の鉄板メニューだ。
豪華なご馳走がなくたって、これだけで食卓は完成する。
今宵も、先人たちのあくなき探究心と勇気に感謝を捧げよう。
日本に伝わる最強の伝統食を前に、私の胃袋は準備万端だ。
さあ、貧乏四畳半の宴の始まりである。
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