梅干しも加わる

 窓を開ければ隣の家の晩ごはんの匂いが漂ってくるけれど、私の城、この四畳半に

広がるのは炊きたてのお米のピュアな香りだけだ。

さあ、本日も開催しよう。これぞ究極のミニマリズム、今日の貧乏飯のお出ましである。

 ラインナップは、白ごはんとふりかけ、そして彩り担当の漬物。以上だ。

メインディッシュがふりかけ。字面にすると、いかにも貧乏という感じがして自分でも

笑えてくる。もはや「おかず」という概念をどこかに置き忘れてきたかのようだ。

 けれど、ふりかけをパラパラとまぶした瞬間、ただの白い塊がご馳走へと変貌する。

さらに、そこに漬物が一切れあるだけで、食卓は一気に華やぐ(気がする)。

 お米というのは、本当に懐が深い。これっぽっちのお供さえあれば、私の胃袋を

「もう食えん」というところまで優しく追い込んでくれるのだから。



「最高だな」 誰もいない部屋で独りごちて、ポリポリと小気味よい音を響かせる。

 質素を極めたこの一杯で、お腹も心も意外と満たされてしまうから不思議なものだ。

こうして今日も、四畳半の宴は賑やかに(脳内で)幕を閉じる。

明日のふりかけは何味にしようか。


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