「炊きたてご飯」――ああ、なんという甘美な響きだろうか?
今朝も、貧乏四畳半のアパートに、白い湯気が立ち上る。
その湯気に乗って漂う、ご飯の甘き匂い。
鼻腔をくすぐるその香りは、まだ半分寝ている私の脳を叩き起こし、
「さあ、今日も頑張るぞ!」と、一日の活力を満タンにしてくれる。
私にとって、これ以上の目覚ましはない。
この主役たるご飯を彩るには、やはり汁物が欠かせない。そう、味噌汁である。
ご飯にお付けして添える汁物だから、「おみおつけ」というらしい。
その語源の通り、日本人にとって、ご飯と汁物は運命共同体なのだ。
そして、もうひとつ、ご飯を豊かにする「おつけ」がある。もちろん、
それはお漬物だ。
そんなわけで、私の今朝の食卓は、ご飯に味噌汁、そして漬物の
「貧乏三種盛り」なのだあああっ!
貧乏とはいえ、この三つが揃えば、もう最高のフルコースである。
炊きたてのご飯は、ふっくらと柔らかく、噛むほどに優しい甘さが広がる。
それに熱々の味噌汁を流し込み、ご飯をサラサラと食す。
そして、次に味噌汁で湿った口の中を、ぽりぽりと音を立てる漬物で
リセットする。
この食感の変化を楽しみつつ、またご飯をかきこむ…この一連の動作こそ、
至福のひとときだ。
「貧乏」と自嘲しながらも、実は今日のこの日のために、私は密かに準備を
進めていた。
米を買うまでのお金がない間も、98円の漬物だけは、スーパーに行くたびに
買いだめを
していたのだ。冷蔵庫の隅に大事にストックされた、あの98円の漬物たち。
「いつか、最高の炊きたてご飯と一緒にお前を食べてやるからな!」
そう心の中で誓いながら、私はこの今朝の朝食のために、一体どれほどの時間、
漬物への愛を温めてきたのだろうか?
さあ、目の前には、白く輝く炊きたてのご飯。そして、熱々の味噌汁、
待ちに待った98円の相棒たち。
存分に、この貧乏ながらも豊かな朝ごはんを楽しみたいと思う。
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