インスタントラーメン

 今日のランチは、かねてから温めていた野望を実行に移す日だ。何を隠そう、

袋麺で家系ラーメンに挑戦である!

ただ、いくら家系と銘打っていても、袋麺だけでは、さすがに寂しいものがある。

普段なら、刻みネギをパラリと加えるだけで「うん、満足!」としていたのだけれど、

今回はどうにも物足りない。たまには違った視点、つまりは"豪華"という視点から

攻めてみたくなったのだ。さて、何を加えるべきか?

答えはもう、決まっている。チャーシューである。

「たかが袋麺にチャーシュー?」と思うかもしれない。ごもっとも。少々値が張るのだが、

インスタントラーメン用に薄切りのパックチャーシューが販売されているのを

知っているだろうか。これを投入すれば、一気に風格が増すというものだ。

しかし、ここでちょっとした問題が発生した。なんと、刻みネギを切らしてしまったのだ。

ガッカリ……している暇はない。代わりに何を入れようかと考えた結果、

今回はもやしを加えることにした。

目標は、もやしを加えてモリモリにすること!これで、なんちゃって**

「家系ラーメンもやしマシマシ」**を目指すのだ!

麺が茹で上がり、スープに絡める。もやしをサッと茹でてドサッと盛り付け、

いざクライマックスだ。

・・・だが、ここで私は箸を止めた。

もやしを山盛りにすると、先ほど奮発して買った、少しお高い薄切りチャーシューが、

全く見えなくなるのだ。

これは由々しき事態である。なぜなら、私はこのラーメンの画像をSNSにアップする

つもりだからだ。

貧乏だけど見栄を張って高級志向を気取りたい。それなのに、もやしの陰に隠れて

チャーシューの存在が消えてしまっては、まるでただの貧乏もやしラーメンではないか!

(心の声):いいか、主役はチャーシューだ。お前は脇役だが、主役を食うな。

私は意を決し、盛り付け直しに挑んだ。



もやしを山にするのは譲れない。だが、チャーシューは主役としてスポットライトを

浴びなければならない。試行錯誤の末、もやしの山の**"斜面"利用して、

チャーシューをそっとしかし存在感を主張するように**配置した。

ふふ、これで完璧だ。もやしのボリュームで「質より量」を演出しつつ、

チャーシューのチラ見せで「実は良いもの使ってます」という見栄も張れる。

さあ、心ゆくまで家系風袋麺を味わうとしよう。


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