自宅飯

狭い四畳半の部屋に、夕暮れの淡い光が差し込んでいる。

月末。財布の紐を締めるどころか、中身が心許ない財布にとって、ここは戦場だ。

いや、正確にいえば「貧乏四畳半の非常事態宣言」が発令された真っ只中である。

そんな救世主は、いつだって近所のスーパーの片隅にある。

自宅めしにおいて、今もっともコストパフォーマンスに優れているもの。

それは間違いなく漬物だ。現在、漬物がとにかく安い。一袋たったの98円。

これほど頼もしい味方が他にあるだろうか。

日持ちもするし、何より白いごはんとの相性が抜群だ。

今夜の献立は、迷うことなく漬物定食に決めた。定食といっても、お膳の上にあるのは、

炊きたてのごはんと二種類の漬物、そして熱いお茶。それだけだ。



パックに盛られた漬物の、鮮やかな色が目に眩しい。赤色と黄色。

ポリポリとした小気味よい音を部屋に響かせながら、ごはんを口に運ぶ。

塩気と酸味が絶妙に混ざり合い、米の甘みを引き立ててくれる。

ごはんと漬物。たったこれだけで、僕の胃袋も心も十分に満たされていく。

贅沢とは言えないけれど、質素な中にある確かな満足感。お茶をずずっと啜りながら、

案外、貧乏四畳半にとっては幸せなんてこのくらいでちょうどいいのかもしれない。

明日の朝も、きっと同じように漬物を並べているだろう。


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