スーパーで98円という安さに釣られて買った、コーンの缶詰。
買ったときは「これだけ入って98円なんてお買い得すぎる!」と意気揚々とカゴに入れたんだけど、いざ台所に置いてみると、これがなかなか手ごわい。大きい、大きすぎるのだ。
そもそも私の部屋には、非常時用という名目でいくつか缶詰がストックしてある。シーチキン、いわし、イカ、トマト缶、サバ缶。いわゆる備蓄というやつだ。
本来ならローリングストックといって、古いものから食べて新しいものを補充しなきゃいけないんだけど、これが意外と難しい。安売りのタイミングを逃すと、使って在庫が減るのがなんだか惜しくなって、ついつい出し渋ってしまうのだ。
でも、たまには使ってやらないと缶詰たちも浮かばれない。今回は、使い道に困ってずっと放置していた例のコーン缶を使い切ることに決めた。
さて、どうしようか。味噌ラーメンのトッピングにするにしても、大さじ1杯くらいしか減らない。コーンスープにするにしても、一人暮らしだと量が多すぎて持て余すのは目に見えている。
悩んだ末に、もうヤケクソで大量消費作戦に出ることにした。
鍋にお湯を沸かし、そこへコーンをドバドバと放り込む。情け容赦なく、ひたすら投入。そこにインスタントのコーンスープの粉末を2袋入れる。本来はカップ1杯分の粉末だけど、鍋で作るならこれくらいは必要だろう。
ぐるぐるかき混ぜていると、ほんのりとろみがついてきた。少し色が薄い気もするけれど、立ち上る湯気は間違いなくコーンスープだ。
「よし、完成だ!」
大きめのマグカップに注ぐと、ホカホカの湯気が顔を包み込む。
一口すすってみると、案の定ちょっと味は薄い。でも、体の芯からじんわりと温まっていくのがわかる。暖房のない、この冷え切った四畳半で飲むアツアツのスープ。薄味だろうがなんだろうが、今の私にはこれが大正解だ。
あまりの温かさと達成感に、気づけば鍋に残っていたスープもすべて飲み干してしまった。
これでコーン缶の半分は片付いた。残りはとりあえず冷蔵庫へ。
さて、この残ったコーンたちの出番はいつになることやら。明日か、それともまた数ヶ月後か。私の冷蔵庫の片隅で、彼らの静かな出番待ちが再び始まった。
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