最近、ふと思うんだよね。ひとり身の俺がこの先、年金だけで食っていけるのかって。
答えは火を見るより明らか。無理に決まってる。
世間じゃ「老後2000万円問題」なんて騒がれてたけど、正直、貯金ゼロの俺からすれば
別世界の話だ。最近は週に3万5000円でなんとか食いつないでるような、その日暮らしの
シニアが激増してるらしい。街を歩けば、自分より年上に見える人が必死に働いてる姿を
よく見かける。明日は我が身、なんて笑えない冗談が頭をよぎるよ。
狭い四畳半の一室で、じっと天井を眺める。貧乏が社会問題だなんて言われても、
こっちは生きるのに精一杯なわけで。
だから決めたんだ。生活を「ダウンサイジング」してやるって。
今までの当たり前を、ギュッと凝縮して、限界まで削ぎ落とす。 まずは買い物。
店に行けば余計なものが欲しくなるから、回数を極限まで減らす。
風呂だって、毎日入る必要なんてない。回数を減らせばガス代も水道代も浮く。
ついには食事の回数まで削ることにした。
こうして少しずつ、自分という存在を小さく、静かにしていく。
そうでもしないと、この先の長い冬を越せそうにないから。
さて、今日は何を削って過ごそうかな。
削る、削る、ってストイックなことばかり考えてると、なんだか修行僧みたいな気分に
なってくるんだけど。でも不思議なもんで、生活を極限まで小さくしてみたら、
今まで見えてなかった「意外な楽しみ」がひょっこり顔を出したりするんだよね。
一番の発見は、空腹が最高の調味料だってこと。 食事の回数を減らして、ようやく
ありついた一膳。炊き立ての米の匂いや、スーパーの安売りで買った梅干しの酸っぱさが、
脳に突き刺さるくらい鮮烈に感じる。昔、贅沢をしてた頃に食べた高級料理より、
今の質素な一食の方がよっぽど「食ってる」って実感がわくんだ。
それから、五感が妙に鋭くなった気がする。 風呂を控えて部屋でじっとしていると、
外を吹く風の音や、近所のガキどもの笑い声、季節が移り変わる匂いに敏感になる。
テレビもつけず、スマホも放り出して、四畳半の静寂の中に浸る。
何もないからこそ、些細な変化がエンターテインメントになるんだよね。
「持たないこと」の身軽さも、案外悪くない。 買い物をやめると、物への執着が消えて
いく。次はあれが欲しい、これが足りないって追いかけ回される日々から解放されて、
心が凪の状態になる。ダウンサイジングって、実は心のダイエットだったのかもしれない。
もちろん、これがただの強がりだってことは自分が一番よく分かってる。
でも、こうして小さな幸せを拾い集めていかないと、やってられないだろ?
今日の食事はお茶漬けだ。梅茶漬けと梅茶の粉末。ダブル梅で豪華なんだ。
ダウンサイジングしようと思って棚の中をあさっていたら偶然に発見した。
これでお茶漬けの素とも梅茶の素ともお別れなので同時に味わうことにしたのだ。
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